IR法案が成立する、しないで国会が揺れています。カジノをめぐる利権関連や先を見据えての対応と言うものはどうなっていますでしょか?
例えば、マカオでは中国から持ち込める現金は35万円程度で制限されており、そのくらいの額であれば、ホテル代や食事代等でほとんどで尽きてしまう。
そこで、マカオ政府はジャンケットという職業を確立させて、公的なものにしました。ジャンケットとは、カジノで大金を賭ける客を紹介したり、宿泊先の手配や資金の融通を行う仲介業者のことです。
このジャンケットの存在により、マカオの収益の半分以上を占めるVIP倶楽部が成り立っているのです。
中国人富裕層の存在もまた、マカオが巨大なカジノ市場へ成り上がった要因になります。
日本の持ち込み制限は100万円程度ですので、もし中国人富裕層が日本へ100万円を持ちこみ、あっという間にカジノで溶けてしまった場合、どうやって資金を調達させるのかと言ったところが疑問視されます。
マカオのようにVIP倶楽部の収益を上げるためには資金を調達するすべが必要なのです。
現時点でのカジノへの期待は非現実的
カジノのキャッシュフローの流れ表すと
IR法案成立→カジノ建設→お金を使う→収益が上がる→税収が増加となるが、現段階では最後の税収が増加といった部分しか見えていないのではないか?
確かに少なからず税収は増加することは明白であるが、どのくらい増えるのかは不透明である。
日本のカジノ市場は4兆円規模で世界第3位に躍り出る予測されていますが、それが国内からの流入ではカジノを建設する必要性に欠けます。
日本には20兆円規模のパチンコ市場がありますので、極端な話しをすれば国内からの税収を増加させたいのであれば、パチンコ税を導入すればいいだけのことになります。
あくまでも海外からに流入を視野にいれるのであれば、日本国内で資金調達の方法や外為法の改正を行うべきなのです。
でなければ、今すぐにカジノができたとしても想像通りの結果を得ることは難しいそうです。