今国会で成立するかどうかに注目が集まるカジノ法案ですが、先送りされる可能性があります。
外国人観光客の増加の起爆剤として、安倍内閣が総力をあげて成立に取り組んでいますが、多くの懸念材料があるため慎重にならざるおえないのかもしれません。
仮にカジノ法案が施行されたとしても、すぐに解禁できるというわけではなく、同法案成立後に政府が提出する関連法案の成立も必須になり、できるだけ早く法案を成立させたいのが本音です。
しかし、公明党が法案成立に消極的であることから、強行採決に走れば与党の亀裂を生むことが考えられるため、審議入りには状況を見極めながら進める必要性があるとの指摘もあります。
与党すらまとまっていない状況で、野党はさらに慎重姿勢を崩していません。こういった中で総務会で法案を了承した自民党内でさえ、カジノ法案は課題を見送りにしているとの声もあがっています。
今国会で採決をするには、あまりにも討論が足りないという声が高まっていることもあり、どうなるかはわからない状況です。
もし今回カジノ法案が成立しなければ、カジノを含む統合型リゾートIRのオープンが2020年の東京オリンピックに間に合わない可能性が高くなります。
そもそも、オリンピックに間に合わせる必要性が本当にあるのかどうかと言うところに若干疑問を覚えますが、そこは置いときましょう。
今回成立しなければ、またいつものようにカジノ法案は消えてなくりそうな気がしますが、あれだけ地方自治体や世論を煽っておいて何事もなかったようにするのはやめてほしいですね。